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Eddie the Head

青森県弘前市に私は生まれたが、故郷、という思いがいつしか失せている。


流浪だとか放蕩だとかに憧憬を抱いていた頃は、反発をしていただけ生まれた地への思い入れがあったが、20代の前半にはすでに、依拠するものがなくなっていた。


生家があり、親がいる。それはかえって厳粛に受け止めるようになった。
具体的に、というだけかもしれないが、どうあれ否定もしていなければ、軽んじてもいない。
ただ、ストレンジャーの眼でそれを見ている。
根無しである、という事実だけが私を構成している。
私はきっと、観念の中にだけ生きている。



しかしながら、音に根を覚えることが、まれにある。
ポール・ディアノがいた頃のアイアンメイデンの音だ。


高校の時分に2ndアルバムの「KIllers」を貸してくれたイガラシという男は、防大を出てからどうしただろう。
自衛隊や警察のキャリアや官僚になるには惜しい、フラジャイルな雰囲気のある男だった。


スティーヴ・ハリスの指遣いは、自己否定を演じながらどこかで圧倒的な肯定を得たかった私を、圧倒的に肯定した。
模倣をすることを快楽だと感じたのは、後にも先にもスティーヴ・ハリスに対してだけである。


グルービーなもの、トランシーなもの、表面的に(本質はどうあれ)メリーなもの、ラブというグローバリズムを掲げたものに、いまだに反射的に反発してしまうのも、根にアイアンメイデンがあるせいだ。
わかりやすくいえば、当時流行っていたフィッシュマンズやフリッパーズギターに鳥肌が立つほどの嫌悪感を覚えたのも、いわゆるパンクの影響ではなく、ヘヴィメタルの「様式」に安らぎを覚えていたからなのだ。


指の太い小さな手が、ペンタトニックの長いユニゾンを弾く。
アタック音の周波数が、脳髄に刻まれる。


この疲労だ。
この疲労だけが、賭けるに値するものだ。

  1. 2007/02/07(水) 23:38:19|
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