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If I Was Your Vampire

肛門を指で解しながら、歯応えのような快感を感じていた。
埋めると膣が拡がるのが見えた。
今月東京拘置所に移送された男から、ほんとこんくらいやで壁、と指で示されたのは、私もその男も16歳の頃、もう17年も前で、こんくらい、よりは厚いな、と思いながら抽送を繰り返していた。耳に音は遠かった。


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あの女が2年前まで鶯谷にいた、という情報を、どこで見たのかさえも覚えていない。
情報ではなく女を追ってきたんだ、と駅前で煙草を吸っても、女を追う己が見つからない。
あの女ではない女から二本抜いた指をなめて、赤い、玩具のようなロープできつく縛った。
一本使ってもう一本を足すときにどの状態にあればいいか、という感覚さえ忘れている。
背中にできた醜い縄の瘤を隠すように鏡の前に立たせた。
見える? と訊いた私には何も見えていなかった。


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また蝙蝠が出たので、男がやってきた。
次女がふしだらで困る、とか、鼠の国で鼠を取るのは大変なんです、とか、今夜はハクビシンを待ちぶせなきゃいけないんです、とか、新宿で鼠の繁殖がひどいのは、きまってホストクラブかキャバクラなんですよ、とか、寡黙な男から話を聞き出せるほど一緒にいた。
そうして家の中と外の境界を塞いでもらっても、また蝙蝠は私の傍にやってきた。
蝙蝠だけは私を求めてくれている。
という自嘲には酒さえあればいい。


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ここ2ヶ月で管野しずかさんのビデオを39本観た。
40本と概算できないのが私の病痾だが、病痾だけがきっと、私のアリバイだ。
今夜は、記憶している身体が縛られて吊るされていくのを、5m離れて見ていた。
5m離れたところに届かない手には、血管が浮いていた。
血管を噛んで、見ていた。


  1. 2010/11/20(土) 03:56:57|
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