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decayed / decade

愛してなんていないけど お前を抱きたい
夜明けまで 夜明けまで 離しゃしない
頭脳警察 『夜明けまで離さない』


2度目の上京は98年の12月で、21歳だった。
少しの間一緒に暮らした子の、ゴムマリのような身体の感触を憶えている。
顔は忘れてしまった。

雲丹や蟹をよく食べていた。池袋西武地階の魚屋で働いていたのだ。
飲みすぎて頻繁に失禁した。
イタリア食材売場の女性と、デビット・ホックニーやラウンジリザーズの話をしながら南池袋公園でワインを飲んだ。
駅の改札口で抱き寄せると、そうだよね、そうだよね、と云ってくれた。
彼女の部下の、ふじみ野に住む女子大生とセックスしたかったが、叶わなかった。

川越に越してから働くのをやめた。
酔って自転車に乗って頭蓋骨に薄く罅が入った。
その部屋で1晩に1箱のビールを飲んだ相手が、先夜触れた男だ。
小説の会に通い始めて、知り合った男に譲られた部屋は、新大久保にあった。

高所作業の仕事に戻ってからも、毎晩気を喪うまで飲んでいた。
音楽とストーンを教えてくれた男もいた。
平日の昼間に、韓国人向けの中古家具屋の2階で女を買って、セックスした。
彼女との出会いが、ここ10年で唯一の形而上学的変化である。
追う足が空回りして、次々と別の女を買った。

同じ部屋で恋人が妊娠した。
恋人が受精したその日の昼は、彼女とセックスしていた。
結婚式を挙げ、田端に越した。
長男が生まれる前の数日間は、有り金をはたいて上野でセックスを買っていた。

初めてネクタイを締めたとき、27歳で、すぐに2人目ができた。
その少し前に、彼女を見つけてしまっていた。
数ヵ月後に、メールアドレスを変えられた。
飲みすぎずに眠れるようになっていた。

茨城に家を買った。
いたるところに押した実印が重かったのは、眠かったからだ。
何度か恋をして、一人だけ、好きになってくれた女性がいた。


今夜、独りで映画を観てから帰ると、まだ起きていた長男が、来年の仮面ライダーの名は「ディケイド」というのだと教えてくれた。
decayed、か、と笑った。
decade、だよ、と長男が笑った。

明日で、10年。
そして明日は、彼女の誕生日でもあることを、思い出しても書かなければいいのに、と、いま私は書いている。

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  1. 2008/12/03(水) 00:38:43|
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A mi mismo:
この夜、凶なきか。
日の暮れに鳥の叫ぶ、数声殷きあり。
深更に魘さるるか。
あやふきことあるか。

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