スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

freeze/dry

仕事で関東全域を廻りながら、移動中に思うのは、私という個人において無気力に裏打ちされていないものが果たしてあるかどうか、ということと、口淫される感触は湯に浸かる快感とどこが違うか、ということぐらいで、寒さが、ほぼ完全にフィジカルに感覚される。

今朝は窓外に雪が積もっていて、斜向かいの若い夫婦の夫のほうが、外車に似せたミニ国産車のフロントガラスに薬缶の湯をかけていた。
斜向かいの若い夫婦の妻のほうは、見るたびに溜息をついてしまうほどの美女なのだが、顔の造作をどうしても記憶できないタイプの女性だ。
彼女の普段用いている薬缶、というファクターに興奮できるだろうか、と眺め入ったが、近所の1000円均一店で売っている、ビビッドでカジュアルな薬缶であるのを認め、いや、それでも興奮できるかもしれない、とも思った。

小雪の中、自転車を駆り、汗ばむ。
私は雪を見ると、皮膚が潤むのだ。

------------------------------------------------------------------------

◆本

「紅色の夢」花村萬月

花村萬月は寓話しか書かない作家だと思っている。
「ブルース」の音、「王国記」シリーズのヴィジョン、「ぢんぢんぢん」の匂い。
強烈な感覚を刻み、静かに消えていき、呼び起こそうとしても呼び起こせないところに、残る。
この一編には、「味」があった。
いなくなってしまった美しい姉の傷の色が、万華鏡のように鮮やかに、フリーズドライの蝦の味に転化して、溶ける。
私にとって初期萬月を読むことは、己の感覚に戻るようでありながら、感覚を己に幽閉しないための行為だ。


破滅――梅川昭美の三十年」毎日新聞社会部編

先日ブックオフに2時間いてこれ一冊しか買わなかったのは、惹かれたからではなく、呼ばれたからだ。
この一冊から浮かび上がる梅川昭美の像には、7割ほど「RJ」という名の友人の姿がかさなり、4割ほど私の姿(客観をとっくに諦めている私の視点からの私)が重なる。
剰余の1割は私とRJの双方に侵食する。
それが戦くほど悲しい快感だ。


昨年秋から、なぜか無性に桜庭一樹という作家の小説が読みたい、と思い(一冊も読んだことがない)、新刊書店を数件回ったが、どこも一冊も置いていなかったことから(東京、茨城、千葉、山梨、神奈川の、その時に立ち寄った大きくもない書店にたまたまなかっただけなのだが)、呼ばれていないのだな、と思い、先送りにしていたところ、直木賞を取ったという。
芥川賞は西村賢太が取ったら愉しいな、と思っていたらやはり取らなかった。
川上未映子について私は名前も知らなかったが、今後読むことがあるかどうかも知らない。
鈴木杏里のブログが面白いのと同質に面白いのだろうなあ、という予感がしていて、その予感が当たろうと外れようと、興味が湧かないのだ。

------------------------------------------------------------

◆音楽

「Queens and Kings」Fanfare Ciocarlia

親しい女性の結婚祝いに贈ったものを、貸してもらった。
呆れるほどの傑作。

多分、私は、音楽が、好きなのだ。
と、思わせてくれるアルバムは、久しぶりだ。

------------------------------------------------------------

◆映画

「Crossing The Bridge: The Sound of Istanbul」 2005年

ハッケがイスタンブールに、というだけで小躍りする。
ババズーラ以外は初めて聞くミュージシャンだったが、レプリカスというバンドと、ジェザというラッパーには瞠目する。

本当に珍しいことなのだが、これは子供に見せなきゃ、と思った。

------------------------------------------------------------

今夜がフリーズでドライなのは、アルコールが足りないのと、何も絶っていない所為だ。



スポンサーサイト
  1. 2008/01/18(金) 02:20:29|
  2. diario
  3. | トラックバック:1
  4. | コメント:3







soy


Aqui esta:
アスルサングリエント

Me llamo:
慈姑(クワイ)

A mi mismo:
この夜、凶なきか。
日の暮れに鳥の叫ぶ、数声殷きあり。
深更に魘さるるか。
あやふきことあるか。

twitter

hydlage reload

cronica

archivo

comentario

tb

buscar

calendario

12 | 2008/01 | 02
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

conexion

このブログをリンクに追加する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。